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逃げ出したっていいじゃない

Alexey Ruban

最新の良いカメラが欲しくなったら古いカメラを引っ張り出して触ってみる

に公開して、2019/08/20に加筆修正したCameraの記事

こんにちは。
シイノキ(@info_misatopic)です。

現在使っているカメラは、SONY α7II
2014年に発売されたミラーレス一眼で、後継機のα7IIIやα7RIV、α9などの最近機種が発表、リリースされてからも、フルサイズミラーレス入門機として人気の機種です。
とは言え、もう5年も前のカメラなので、あらゆる面で比較するとスペックが見劣るのです。
定期的に高まる、『最新機種への買い替え欲』を抑えるためのセルフ処方箋として行うのが
『古いカメラで写真を撮る』
というやつ。これがどんな効果があるのかをご参考までに。

最新機種が欲しくなったら古いカメラを使ってみる!その理由と効能

今回引っ張り出したのは、OLYMPUS E-620
発売は10年前の2009年3月。画素数は1310万画素、センサーサイズはフルサイズの半分くらいの大きさのフォーサーズセンサー。
おまけに、エントリー機の一眼レフです。発売当時は10万円前後でしたが、現在は中古で15000円くらい。

フリーアングル液晶がウリでした。
アートフィルターと呼ばれるフィルター機能が豊富なのも特徴的でしたね。

現在欲しいのはα9

翻って、現在欲しいなと思っているのがSONYのα9。
お値段なんと40万円近く。そんなお金はありません。

欲しいと思ってしまった理由はAF性能。
瞳AFも素晴らしそうだし、撮影領域のほぼ全面約93%をカバーする、AFセンサーも魅力的。動き回る子どももピントがひっついて離れなさそう。

でも、思うんです。
・すんごいカメラなのはわかってるのだけど、その機能ほんとに必要?俺に必要?
・そのカメラを手にしたからって良い写真撮れんの?

で、こういう時に古いカメラを触るんです。

というわけでE-620で撮ってみると、割と撮れる

使用したレンズはフォーサーズレンズでも伝説級のコスパを誇る3535macro(35mm F3.5)。
せっかくのマクロなので接写を中心に何枚かいってみました。

虫が嫌いな方ごめんなさい。
ピーキング機能がないのでピントは合わせにくいけど、全然撮れる。

劇的な解像感はないけど、切り株の断面の質感はしっかり写ってる。

木に根付いた苔の毛もバッチリ。
湿度も感じる写り。

暗いところだとISOが高くなるのでちょっとノイジー。
身体の毛のディテールもしっかり写ってるので、許容範囲かなー。

こちらは地面に生えた苔たち。
杉の葉のような柔らかな感じも出てる気がする。

遠景。等倍で見れば木の葉の解像感は弱いし、明部が飛んじゃってる箇所もちらほら。
とは言え、スマホで見たり、2L印刷する分には全然問題がない。

夕日の色を出したくて、ちょいアンダー気味に。

α7IIで撮ったやつも何枚か

さすがに解像感は上だし、階調も良い。

ボケ味も前も後ろも綺麗。

でも、この写真、E-620の価格1万円代とα7IIの価格10万円代の差ほどの差ってある??
ないよ。全然ない。

良い機材高い機材を使っても使う側が伴ってなければアウトプットは同じ

古いカメラでも良く写る=新しい機材を使っても大差のない写真しか撮れないことに気がついてしまう。

思ったような写真が撮れない

最新機材のサンプル写真がすごい

あの機材があれば撮れる!(あれじゃないから撮れない!)

という負の機材沼スパイラル。
こんなものは断ち切らなければ駄目だ……お金がもったいない。。

写真がうまい人も自分もやってることは同じ。
景色や人をファインダーにおさめて、右手の人差指を少し動かすだけ。
違うのは、その景色や人を最大限美しく切り取るためにどんな工夫をしているのかであって、機材の良し悪しではなかった。

良い機材を使うと、カメラに頼る

α7II、憧れのフルサイズセンサーだったんです。
それまではずっとフォーサーズセンサーだったので、どこか劣等感めいたものを抱えながら写真撮ってました。

ところが、こないだ過去の写真漁ってたら、今より良いんじゃないかって写真が沢山あって。
フルサイズ使ってる友人とかに負けない写真撮らんと!っていう気概があったかと思う。センサーサイズじゃねぇぞ!と。
ところが、α7IIを使うようになってからはあまり考えて撮る機会も減ってるな……と。

まぁ、仕事じゃないし趣味だからそれでいいっちゃいいんだけど。
でも……なんか悔しいじゃん。

というわけで、まとめ

良い写真が撮りたいのなら、機材を買うんじゃなくて、もう少し考えて撮ることにした。
それが出来れば古い機材でもスマホでもα7IIでも、安定して良い写真撮れるようになるはず。
あとは現像スキルを磨くのと、追加するなら安くてもいいから照明機材かな。
というわけで、物欲に勝った。俺は負けなかったぞ。

これからカメラを初めてみるって人も、あんまり良い機材見すぎないで、自分が何を撮りたいのか、どんな機能が必要でどんな機能が必要じゃないのかを考えたり、近くにいるカメラやってる人に相談してみると無駄なお金を使わずに済むかも。

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