dropout!

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逃げ出したっていいじゃない

Alexey Ruban

なんてことのない日常の写真を、上手い下手なんて考えずに撮っていきたい

に公開して、2018/10/12に加筆修正したCamera, Columnの記事

こんにちは。
シイノキ(@info_misatopic)です。

デジカメを初めて買ったのは高校3年生の頃。
富士フィルムのDS-7だったかな。今のカメラと比べると画質もひどく、おもちゃのようなものだったけれど、現像の必要もなく撮り放題というイノベーションに夢中になった。
その後、初任給で一眼レフを買い、現在の愛機α7IIまで何台かのカメラを使ってきた。

本格的にデータの保存をしはじめたのは2006年くらいから。
枚数を調べてみたところ、現在は18万枚を超えていた。
保存にはGoogleフォト(&ローカルHDD)の無料版を使用している。18万枚の写真を保存させていただいておいて1円も払っていないという事実を確認して胸が罪悪感でいっぱいになった。
なんなら、たまにGoogleさんからは広告料を頂いてる始末。。。お世話になっております。

撮りためた家族写真を見返すと、
目に止まるのはイベントよりも日常の写真だった

枚数が劇的に増えたのは、やっぱり長女が生まれてから。
それまで年に数度の旅行アルバムがメインだったのが、ほぼ毎週のように新しいアルバムを作成するようになった。
日常における『イベント』なんて、『旅行・行事・盆正月』くらいだったのが、子どもが生まれると『笑った・寝た・座った・立った』なんていう些細なことがイベントになる。

今は長女が7歳、次女が3歳なので落ち着いていくものと思いきや、一度落ち着いた後、最近になって逆にエスカレートしてきている。
家族の写真を撮り続けてきたことで、いくつかの発見があったからだ。

記録の写真と、記憶の写真

運動会や発表会。
パパは張り切って、左手に動画撮影用カメラ、右手に写真撮影用カメラを持って子どもの姿を捉え続ける。
毎回思うのだけど、こうなるとイベントへの参加の目的が『撮影』になってしまって、踊る娘や歌う娘の姿が、あまり記憶に残っていない。
あとで写真や動画を見て、「この時こんな顔してたのか」みたいなことに気がつくことが多いのだ。
個人的に、これは好ましくない。経済的に余裕があれば、専属カメラマンにお願いして鑑賞に専念したいところだ。
こういった写真は、僕は『記録の写真』だと思っている。

我が家では、普段から手の届く範囲内にカメラが置いてある。
スマホにしろ、一眼にしろ、思い立ったらすぐに撮影出来るように。外食をするときも、ちょっとコンビニまで散歩に行くときも、必ずカメラを持っていく。
心が動いたら撮る。動かなかったら動かなかったで、なんとなく撮る。

怖いから抱っこしたくないと拒む祖母を説き伏せて、ひ孫を抱きかかえた時の祖母。
とても嬉しそうな顔をしていた。
生まれたばかりの長女は少し不安げ。冬が始まっていたけど、気持ちは温かかった。

庭のブランコでバァバと口論した末に号泣する2歳児。

たったの1分後、泣いてる自分を見て大笑いしているバァバにつられて笑う2歳児。

とある週末の昼下がり、思いつきで始めたクッキー作り。
まだ小さくて力もなかった長女のおぼつかない手つきと、お料理に参加できたことがどこか誇らしげな姿。
あと、ママのスピード感。

お腹の中に次女がいる間、ママを休ませるために長女と僕は毎週デートをしてた。
「妹の名前なにがいい?あたしはサクラにしたい!」
「ひろしがいいんじゃない?」
「ひろしは男の子の名前でしょー」
なんて話を、冬の葛飾区の水元公園でしていた時の笑顔。
抱えているのは、おもちゃのポポちゃん(まだ産まれてこない妹の代わり)

数ヶ月間、待ちに待って産まれて来た妹を労う長女。姉になった瞬間。

次女が初めての離乳食を口に含んだ直後。
戸惑いと驚きと。このあとの笑顔は撮り損ねた。

振り返ったら、どこからか引っ張り出してきたド派手なサングラスをかけていた次女。

お姉ちゃんの変顔の真似を覚えた次女
このあと、寒さでそれどころじゃなくなる。

近所の公園の長い滑り台を、ひとりで滑ることが出来るようになった次女の背中。
「ひとりで大丈夫だよ!」
とか言いながら、その足には少し心細さも見え隠れ。

思い返せば、長女も同じ場所で同じように、たくましい成長を見せてくれたっけ。

技術的、美術的に見たらゴミみたいな写真かもしれないのだけど、これらの写真を見返すと、シャッターを切った瞬間の気持ちと空気が鮮明に蘇ってくる。
これは、記録というよりも、『記憶の写真』だ。
ママも含めて他の家族たちの写真も腐るほどあるのだけど、勝手に公開したら袋叩きにあいそうなのでやめておこう。

データはクラウド、カメラはなんでもいい
なんてことのない写真を撮れるだけ撮っておく

今の時代、GoogleやAmazonを始めとして、データを保存しておけるストレージサービスが沢山ある。
一眼レフでもミラーレスでもスマホでも、デジタル写真はいくら撮ってもコストがかからない。
撮る対象は子どもじゃなくても、恋人でも親でも兄弟でもいい。大切だと思う人の写真を、上手い下手関わらずに撮れるだけ撮るのをオススメしたい。
撮れて写真がブレてたって、ブレた理由も大事な記憶。

特に、日常のひとこまを無作為に残すのが良いと思う。他人からの『いいね』は意識しなくて良い。
過ぎた時間は二度と訪れないし、次の機会はもうない。
日常にピンを打つように、シャッターを切る。せっかく、人類の歴史史上、カメラと写真が最も身近な時代なんだから。
カメラは常に手の届くところに置いておきたい。

アルバムのタイトルは日付入りがオススメ

Googleフォトに保存した写真は、日付ごとにまとめている。
タイトルの付け方は、『20140121 家の庭で遊んだ』や、『2018年8月2日 隣町のおまつりに行った』みたいに日付と出来事で名前を付けておくのがオススメ。
人間の記憶って曖昧で、明確な時期とか場所とかがあやふやなことが多くて。
日付を入れておくことで、ザザーッとスクロールするだけで、前後のアルバムタイトルやサムネイルで、薄れかけてた記憶にピントが合う。
繰り返すうち、「あれは何年の何月にどこどこで撮った写真だ」といった感じで記憶が補完されるようになる。

なんだかんだ、出来るだけ綺麗な写真がいい

一眼レフでもミラーレスでもスマホでもいいなんて言ったけれど、写真が綺麗であるにこしたことはない。

コンパクトさを追求するなら、SONYのコンデジがオススメ。
どこへ行くにも持っていくというスタイルにするには、とても大切な要素だ。
なんてったって、ポケットに収まる。

バランスがとれているのは、OLYMPUSやPanasonicのミラーレス。
小さくて軽いし画質もなかなかなので、持ち運びハードルがとても低い。レンズを交換することで、撮れる世界が変わるのもいい。

趣味として更に発展させていくなら、SONYのフルサイズミラーレスのαシリーズもいい。
CANONやNIKON、Panasonicも参入したフルサイズミラーレスは、いま最もアツいカメラ。豊かな階調やボケが楽しめる。

でも、今のスマホはボケもコントロール出来るし、色も綺麗。
やっぱり、一番大事なのは、目の前に現れる瞬間の価値を感じることなのかな。

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シイノキ子どもの写真をボカしなしで出すのは初めてなのだけど(小さい頃のだし大丈夫かなって)、どこどこのなになにちゃんだ!みたいに特定出来ても、そっと胸にしまってね。

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