逃げ出したっていいじゃない
こんにちは。
ムラッ気更新のシイノキ(@info_misatopic)です。
うちの母親、昔から海外ドラマが大好きで。
特攻野郎Aチーム、アルフ、天才少年ドギー・ハウザー、ナイトライダーなどなどをよく見ていました。
中でも印象に残っているのは、『冒険野郎マクガイバー』。
マクガイバーは世界中の悪と戦うトップエージェントで、頭脳と身の回りにある道具を使って、陥った危機を脱出するんです。その博識さとワイルドさに、とてつもなく憧れました。
同じジャンルの憧れとしては、シティーハンターの冴羽獠。
彼がいつも着用しているコートやベルトには秘密があって、バックルにはナイフ、ベルトにはワイヤー、コートの裏地には分解した銃や弾丸、生地には燃やすことで発生する催涙ガスなんかが染みこませてあるんです。
重いだろ!とか、雨の日やばくね!とか、そういうのは無粋。
ちぎったコートの袖を空き瓶に巻き付け、撃ち抜くことでプラスチック爆弾を爆発させてピンチを脱出するエピソードに痺れました。
何が言いたいのかっていうと、
『いざという時に、サクッと問題を解決することの出来る知識と準備が常に備わっている奴はクソクール』
これです。そういう男に、俺はなりたい。男子は永遠に14歳です。
この記事のざっくり概要
はい。というわけで、パラコードを買ってみました。
10m×6本で1960円。
あと、バックルです。ワンセット数十円から百数十円くらい。
唐突にパラコードってなによ?って方もいると思うんですが、ナイロン製やポリエステル製のロープのことで、すんごい丈夫なんです。
チューブ状のロープの中に、更に7本程の細いロープが内包されています。
1本の耐荷重は250kgとも言われていて、パラシュートのロープに使われているんだそうです。使い道は様々で、キャンプの時のテントやタープの設営はもちろん、怪我などの止血、釣り糸への応用も出来ます。
災害時なんかは、これとブルーシートさえあれば屋根も作れちゃいます。
適当な色を選んでしまったんですが、第一弾はオレンジとブラックのパラコードでブレスレットを編んでみます。
2色の時は、パラコードの端をライターで溶かして2本のパラコードを溶接します。
腕の円周を測ってから、早速編み込んでいきます。
編み方はややこしいんですが、基本的には同じパターンの繰り返し。
3編みもすればあとはルーチンワーク。
編み終わりました。ここまで10分ほど。
パラコードの端はライターで炙って、熱いうちに平らな鉄製の何かで潰します。
第一弾が完成!
意図せずジャイアンツカラーになりましたが、ジャイアンツに対しての思い入れは特にありません。
編んでいる様子を見て、長女も欲しい!と。
長女用にも制作することにしました。
まずは同じように、2本をつなげます。1色で編む場合は、当然くっつけなくてOK。
今度はバックルを使わないパターンで、スネークノットという結び方でやってみることに。
輪っかを作って、編んでいきます。
急に完成!端っこはキュキュっと縛り付けて、先程作った輪っかに通して腕につけるスタイル。
慣れたもんで、次女用(左から2番目)にも作っちゃいました。
一番左のブレスレットは、なんと長女作の奥さん用ブレスレット。7歳児でも簡単に編めちゃうのが楽しい。
思っていたよりも作業ハードル低いですね。
作ったブレスレットは、緊急時に解いてロープとして使うことが出来ます。
んが、具体的に何に使うのよ?ってことで、ハンギングチェーンを作ってみることに。ハンギングチェーンってのは、上のやつのような物をひっかけることの出来るアイテムですね。
ハンガーにかけた服や、S字フックやカラビナを使ってカップなんかもひっかけたり出来ます。
まずはループ作り。
メガネ型の輪っかを作ります。ロープの通り方を左右対称することがコツ。
バカボンのパパっぽいですね。
輪っかを重ねて、真ん中の山部分を上にひょいっと出しておきます。
バカボンのパパで言うなら、おでこのシワの部分。
シワの部分を、作った輪っかに裏からくるっとくぐらせます。
両サイドの紐をキュッと絞れば完成。
緩むこともないですし、きつすぎてほどけないということもありません。
ロープの端は、自在結びという結びを作ります。
これを作っておくと、ロープの張りを自在に調整出来るんです。テントのロープについてくる金具の代わりですね。
片方を木か何かに結び、もう片方の自在結びも結びつけます。
写真では、使用した棒が固定されていないですが、同じくパラコードとペグを使って固定するといいですね。
これでどこでも物干しスペースや、吊るし収納を作ることが出来ます。
さて、このシイノキブレスレットのバックルについている棒。
実はマグネシウムの棒です。
もう片方には、金属パーツが収まっています。
実はこれ、ファイヤースターターなんです。
この小さな金属パーツで、バックルのマグネシウム棒を削ると、火花が出ます。
ゴリゴリと削ったマグネシウム粉末を着火材(今回はティッシュペーパー)に落とし、そこをめがけて火花を飛ばすと、あっという間に火が起きます。
都合上ティッシュペーパーを使いましたが、ほぐした麻紐など着火しやすいものならなんでもOK。
これはテンションあがるでしょ。
まぁ、今の世の中、ライターやらなにやらと火をおこすための道具が溢れているので、これが活躍するシーンというのは相当切羽詰まっていますが、なにが起こるか分からないですからね。
いざとなればいつでも火をおこすことが出来る準備は出来ている!というのが、かっこいいじゃないですか。
今回は初回。シンプルな編み方なので、使用したパラコードはせいぜい1メートルちょっと。
緊急時に用意出来るロープは長ければ長いほど良いですし、同じ長さのブレスレットに4メートル以上を編み込むことも可能です。
ウォレットチェーンやベルトなどを編んでも良さそうですね。
ペットがいる方は散歩紐や首輪なんかもいいかもしれない。
パラコードは太さや色、長さも様々ですが、原価がとても安いです。
キャンプに持っていって、余暇で編むのも楽しそう。
また、編み方も無尽蔵。
民族柄とかを編んでる方もいて、今回自分がやったのがどれだけ初心者向けだったのかと、深淵に立った気持ちになります。奥深いし、底が知れない。
ただ、これ毎日毎日やりつづけないと脳が編み方を忘れるな。。。
かなり楽しいので、趣味としてもオススメです。
凝った編み方を開発すれば、商品としての価値も出てきそう。どの分野でも、人よりも深くのめり込める人ってのはクリエイティブだ。
達人のワークショップとかに参加したい。
モノづくりに没頭するのはとても楽しい。
うまく出来たつもりでいたのだけど、ネットで検索するとマジでみなさんすごい。
最近、2人の娘の髪を編んであげるのも好きでよくやるんですけど、応用できそうで楽しそう。今度、長女の髪の毛をスネークノットで編んでみよう。
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