逃げ出したっていいじゃない
に公開して、2018/06/15に加筆修正したOutdoorの記事
こんにちは、シイノキ(@info_misatopic)です。
雨男の自覚はあったものの、ここ最近のキャンプは数えられないくらい連続で雨続き。
たぶん、一昨年くらいからずっと雨ですね。前世で冒したなにかしらの償いだと思って諦めています。
我が家には6歳と3歳の2人の娘がいます。
キャンプを始めたのはちょうど10年前の2008年なんですが、宿泊を伴ったファミリーキャンプデビューは2016年でした。
それまでのキャンプと言うと、10名前後の同僚たちと現地集合、焚き火を囲んで酒を飲みながら仕事の話や趣味の話などをして、それぞれ自分のテントで寝るというスタイルだったんです。
ファミリーキャンプとなると、自分の役割も、時間の過ごし方も、まるで変わります。
最初は戸惑っていたんですが、ファミキャン歴2年が経過した最近は、その日のキャンプのテーマを掲げるようになりました。
今回はそんなお話。
この記事のざっくり概要
まずは、親の役割。
父親である僕は、キャンプギアの運搬、設営、火起こしなど環境を整える仕事がメイン。料理は補佐が多いですが、料理までやってもいいかなと思ってはいます。
ママ(妻)は料理がメイン。料理まで僕がやったらママはドデーンと座ってるだけになりますが、まぁそもそもキャンプは僕の趣味なので、付き合ってくれているという恩もあるしありっちゃありかな。
13時等、午後のチェックイン設定が多いキャンプ場。
結構忙しいんですよね。のんびり設営などをしていると、あっという間に夕方が来て、夕食の時間に。
キャンプ場内は、お金を払っているとは言え、決して安全は保証されていません。山や川は地形リスクもありますし、マムシやスズメバチとの遭遇みたいなのも、ザラにあります。
親があくせく動いている間、6歳児と3歳児を放置するにはちょっと心配。
かと言って、スマホを渡してゲームやYouTubeを見せるなんてことはしたくない。
そこで思いついたのが、ミッションを与えてクリアしてもらう遊び。
どんなミッションを与えているのか、ちょっと例をあげてみます。
山梨県の四尾連湖へキャンプに行った時のこと。
ここは大人気アニメ「ゆるキャン△」の舞台にもなったことで有名で、娘たちも大ファン。劇中で見られる好きなシーンを再現して写真を撮ろう!という遊びをしました。
謎の石碑にお祈りをする長女。
アニメでは主人公の女の子が、牛のおばけを恐れて出てこないでくださいとお祈りをしていましたが、長女は
「パパの雨男をどうにかしてください、おねがいしますおねがいします」
と祈っていました。直後、一瞬晴れて爆笑してました。
ブランケットをまとって、「秘密結社ブランケット」を再現する姉妹。
この時はまだ夜は気温一桁台で寒かったです。
油分が多く、着火剤にもなる松ぼっくりを集めたりもしました。
これもアニメの中で解説されてるんです。
山中湖へキャンプへ行った時のこと。
こんなに間近で富士山を見るのは初めての姉妹たち。道中の車内で、
「富士山はさ、実は火山で何度も噴火してるんよ。山中湖には、その証拠となる石が沢山落ちてるから探してごらん。」
と、軽い・黒い・穴だらけという3つの特徴と共に促しました。
貝殻拾いに発展したりもしてしまいましたが、湖畔で一所懸命見つけてきた溶岩の欠片。
探すまでもなく、湖畔は溶岩の欠片で埋め尽くされているんですが
「これは?これもそう?なんで黒いの?なんで軽いの??今も噴火するの?」
と深い関心を寄せていました。
第2のミッションは、初めてみた大きな富士山の絵を描くこと。
形はどうだったか、色はどうだったか。目の前で描かせるよりは、記憶させて思い出してもらった方が楽しい。
普段は炊飯器に入れてスイッチ一発の炊飯。
あんなに硬いお米がどんなフローで柔らかくおいしくなるのかを実体験してもらいます。
お米を洗ってもらったり…
洗い物をしてもらったり。
料理のお手伝いは必須ミッションのひとつですね。
ちなみに、こちらのユニフレームのfan5duo。
キャンパーの間でも神商品扱いをされている、フライパン・鍋×2・炊飯鍋・ざるがコンパクトにスタッキング出来るスグレモノ。
これさえあれば他にクッカーが必要ないくらいなので、持っていない方は是非是非オススメ。
実は半分失敗したこちらのミッション。
なにが失敗かというと、自然の川での釣りは当然難しく、釣果0匹!
近くの釣り堀でのミッション遂行となりました。
生きて泳いでいる魚を観察しながら、釣り糸を垂らし……
たっぷり釣り上げました。
その場で炭火焼きにしていただきます。
楽しいからと釣りすぎて食べられないなんていうのは魚がかわいそうなので、ほどほどに。
ミッション!なんて大げさに言ってみたんですが、ほとんど遊びですし、実はキャンプに行けば普通にやることだらけ。
わざわざタイトルを掲げるのは、流れで遊ぶよりも、ミッションをクリアした!という達成感を感じてもらえたらいいなという理由です。ひとむかし前で言う、『ゲーミフィケーション』(日常生活の様々な要素をゲームの形にする)ですね。
星の綺麗なキャンプ場が多いので、事前に調べた星座を探すミッションなんかも楽しそうですね。
与えるミッションは、なるべくキャンプ場周辺の特色を含めたもの。
偉そうに言ってますが、意外と親である僕らも肌で理解していないことが多く。
今回のミッションはなににしようかな?と下調べをしている中で知れることもあるんですよね。あの辺りはキノコが美味しいのか…スーパーで珍しいキノコを見つけさせよう!とかとか。
見聞きしただけの情報よりも、肌や舌で感じるキャンプならではの感覚が、子どもたちの財産になったら嬉しい。
すべてのミッションをクリアしたら、帰り道のPAでご褒美を買います。
このミッション、アウトドアに興味のないママを口説くのにも使えそうだな…と思ってます。
幸い、我が家のママは割と積極的に参加してくれますが、
「子どもたちの教育にもなるしさ!」
というコンセプトで話すにはちょうど良い響きですよね、ミッション。
でもまぁ、仮にそれで口説けたとしても、二度目三度目の参加は僕ら父親の働き次第です…。
「こら!ミッションはどうしたの!!」
大人はコレやってしまいがちなんですが、ミッションは別に宿題でもなんでもなく。最大のミッションは家族でキャンプを楽しむこと。
現地についてみたら、考えていたミッションよりも楽しいことがワラワラあったりします。
そうなったら、用意していたもの、考えていたことなんてのは全部忘れて、楽しいことに集中しましょう。
楽しむためのミッションに縛られる必要はゼロです。
まだ数える程度のファミキャン歴しかないですが、子どもたちもすっかりキャンプ好きに。
天気の良い週末なんかは、
「良い天気だね、キャンプ行きたいね」
なんて言ってくれるので、パパとしては嬉しい限り。
最近は、現地で集めた枝で一緒にブッシュクラフトをしたり。
テント設営や、ペグ打ちなんかにも積極的に参加してくれます。
ゆるキャン△効果で、
「このテントは3人用?じゃあ、2人で使うのがベストだね」
とか6歳児とは優秀な最適思考を持っていたりもします。
「次のキャンプは何県?何が有名?ミッションはなんだろう!」
なんて感じで楽しみにもしてくれてるので、思っていた以上に効果あるのかもしれない。
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